[日々]検定好きな日本人 - R25より
今日のR25、石田衣良さんのコラムは自分の気持ちに似たものがあったような気がしました。
私もよく親に資格取りなさいとか言われるんですが、まったく取る気が起きません。
コラムに次のような一節がありました。
向上心をすべて否定するわけではないけど、そこに透けて見えるのは、あいも変わらぬお上意識ではないだろうか。
なんでも上にまかせておけばだいじょうぶ。自分の好きな趣味や生きかたまで、他人に格づけされなければ不安でたまらない脆弱な心の在りかただ。
資格を取ること自体に目的があって好きでやっているのであればよいんでしょうが、自分はどうもそういう気持ちになりません。
何か形に残らなければ不安なのでしょうか。人間の能力は試験程度で測れるものではないというのは、歳を重ねて色々な人と接しているとわかってくるような気がします。
そして、最後にはこう締めくくっています。
そろそろ他人の評価から、あなたも自由になってみませんか。ぼくたちの生涯は書き直しも再受験もできない一度きりの試験なのだ。
採点をするのは、その試験を最後まで見届ける自分自身で十分である。
自分が死ぬとき、生涯を振り返って何を感じるか。その時まで自分をどこまで極めていけるか。美輪明宏さんが「人生とは自分との闘いである」と言っていたのを思い出しました。
でも、この考えも経験を経ていつかまた変わるかもしれないな。
頭で考えていることを読者に伝わるような文章で書けるっていうのすごい能力だなと思いました。