[本]ああ正負の法則
- 作者: 美輪明宏
- 出版社/メーカー: PARCO出版
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: 単行本
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美輪さんらしいキツい口調で考えが書かれていておもしろかったです。
この本を読んで仏教の施餓鬼供養(せがきくよう)という言葉を初めて知りました。
仏教では、生前行った功徳の結果により世の六道世界に振り分けられると言われているそうです。
- 地獄(ジゴク)
- 餓鬼(ガキ)
- 畜生(チクショウ)
- 修羅(シュラ)
- 人間(ニンゲン)
- 天 (テン)
今生きている人が餓鬼道の世界で苦しんでいる人々の為に代わって善行を積んで、餓鬼道の世界で苦しむ人々を極楽世界へと導いてもらうということを施餓鬼と言うようです。
悪いことは長くは続かないが良いことも長続きはしないので、良いことがあったときは施しをして自ら先回りして負を作っておけば不意に大きな負に教われることはない。
自分で意識して作った負であれば、嘆き悲しむことは少くなるというのは、施餓鬼供養という他人への施しが、結局自分のための施しになるということと同じであると美輪さんは書いていました。
今思うと、子供の頃はとても小さなことで本当に落ち込んだりしていたと思います。あの頃は小さなこととは思っていないのですが。
でも、今は嫌なことがあっても人生を長い目で見て、実はほんの少し我慢すれば終わるささいな事だし、その嫌なことが終われば良いことがあるんだと気持ちを切り替える余裕が昔に比べてできるようになっている気がします。
これは人生を通した様々な経験から生まれるものなのでしょうかね。
他にも、食生活が人間の基本であるということ、世の中の様々な学問や知識、教養、技術を身につけることの大切さについては共感できました。